ちゃぱブログ / エンジニアリング / マネジメント

とあるプロダクトの運用組織のマネジメントしてる人の雑記。主にエンジニアリングやマネジメントのことを書きます。ときおりプチ情報も

子育てって障害対応みたいだな

この例えを同僚にしたときには、「やめてー」と言われたのだけど、自分的には結構しっくりくるので書いてみます。 なんとなくの対象読者は、「システム運用/保守経験があって、子育てをしたことがなくて、子育ての大変さを理解したい人」です。ニッチだ。

色々誤解を与えないために

どのくらい大変かを例えてみただけです。他意はないです。控えめに言って、子どもはめちゃかわいいです。

伝えたいこと

子育て(特に乳児)は、「命に係わるような対応マストの大障害が2~3時間おきに発生しうる日々が24時間365日続き、なおかつ対応メンバーは2人。もちろん障害対応だけやっていればいいわけではなく日中も別の業務がある」という状況です。あー、大変。

対応マストの障害

システム(子ども)にもよるんですが、だいたい2~3時間おき(短いときは1時間おき)に、社用携帯が鳴ります。嘘です。子どもが泣きます。 自然復旧することはないシステムなので、何かしらの初動が必要です。おむつを替えたりミルクをあげたり。自動化なんてナウいことはできません。

サービスイン(生まれた)直後は、昼とか夜とかの概念がなく障害が発生します。しばらくすると安定稼働し始め、社用携帯が鳴る頻度はもう少し減ります。相変わらず自然復旧はしないのですが。

対応メンバー

チーム(家庭)にもよるのですが、基本的なメンバーは2人(夫婦)です。チームによっては1人の場合もありうるし、2人のチームだけど片方のメンバーが協力的でないなどもありえます。チームの体制が薄くて辛くても訴えかけるマネージャーはいません。ただ、チームによっては増員(親兄弟や知人、家政婦など)もできなくはないです。 障害対応もチームの方針によってはおおきく属人化が発生します。例えば空腹時。「母乳だけでいくのだ!」というチームの場合は、「お腹が空いた」という障害対応にメンバーの1人(夫)は参加できません。属人化した対応に、無力感を味わうしかないです。

日中の別業務

限られたメンバーでギリギリがんばりますが、もちろん業務調整をしてくれるマネージャーはいません。どれだけ夜間対応が辛くても、日中の業務はそれとしてこなさなければいけません。炊事・洗濯・掃除・洗い物・ etc...。とてもブラックです。 ただ、コストさえ許せば日中の業務はいくらか自動化などの余地はあります。乾燥機、食洗器、ルンバ、などなど。文明の発展に感謝の気持ちを持ちながら、投資をします。 あとは、保守しているシステム(子ども)が1つであれば、メンバー間の話し合いによりタスクの簡略化は可能です。「ごはんは適当でいいか~」など。ただ、2つ以上のシステムだと、手を抜けないものが増えます。

おわりに

特段オチもない感じではあるけれど、夜間の障害対応を経験した人であれば、雰囲気がわかってもらえるのではないかと思います。 ちなみに、前述した通りサービスインしてからしばらくすると、システムも安定してきて夜間の障害対応も減ります。ただ、中長期を見据えて対応しなくてはいけない課題(将来の進路がどうとか)が出てきたり、逆に安定して手がかからなくなって寂しくなったりするようです。自分の場合はまだそこまで安定してないです。